「世界のあやとりがわかる たのしいあやとり チャレンジ」野口 廣 [本・マンガ・アニメ]
6歳の長女があやとりにハマっていて、新しいあやとりの本が欲しいというので、書店にて購入。
シュリンクされていたので、中身は見られなかったけど、世界のあやとりが載っているのと判型が大きく見易いようになってるっぽいので、購入。長女はとても喜んでくれて、次々に新しいあやとりをやっていたので、多分分かりやすいのだと思います。(自分で読み込んでなくて、すみません)
あやとりの紐も赤と黄色の2本ついていて、本を見て、すぐに始められます。
著者の肩書きが、「国際あやとり協会顧問」とかいう”プロあやタイトルマッチ(注)”の解説者に呼ばれそうな肩書きだったので、一瞬あやしく思ってしまったのですが、経歴を見るととっても偉い数学者でした(加藤十吉先生のお師匠さんでした)。
(注)プロあやタイトルマッチとは、あやとりのプロ同士がリング上で戦う競技の一種で、のび太がドラえもんに頼んで出してもらったもしもボックスで作り出された架空の世界の架空の競技。
「水木少年とのんのんばあの地獄めぐり」水木しげる [本・マンガ・アニメ]
先日、上京して紀伊國屋書店に行ったときに、6歳の長女に絵本を好きに選ばせたらこれをもって来たので、非常にびっくりした。家の長女は恐ろしいくらい恐がりで、寝る時は真っ暗ではダメだし、扉に少しでも隙間があってはいけないし(隙間から何か入ってきそうでダメらしい)、並んで寝る時は端になるのは嫌だといって(これも何か来たときに盾となる人がいないといけないらしい)次女とのポジション争いを毎晩繰り返している。書店で平積みになってたので、目についたのだろうけど、見た目もとても怖そうだし、作者も水木しげるなので内容もきちんとした地獄の話なのに、もの凄く興味を持って何度も何度も繰り返し読んでいる。怖いけど面白いらしい。怖いもの見たさ、というのはこのことかともの凄く得心した。
お話は、水木少年がのんのんばあに連れられて、三途の川から閻魔様の前を通って八大地獄と極楽を見開き一つずつ巡るというとてもシンプルなもの。鬼が罪人の体を物理的にめちゃめちゃにしまくってる絵のオンパレードだが、不思議と不快感を感じさせないのは、画力のみならず水木先生の人柄みたいなものが出てるからだろうか。場面によっては鬼よりのんのんばあの表情の方が怖く見えるのが面白い。
言うまでもなく、絵がとても良い。書き込み多いのにごちゃつかず見やすく細部にもいろいろ見所あり、飽きない。個人的には、水木しげるの美人画を見られたのは収穫。あと、帯にもアオリがあるようにねずみ男が罪人の中に紛れていて、それを探すのも楽しい。長女は、ねずみ男を知らないのに、私より先に見つけたのでこれまたビックリした(他の罪人とは明らかに違って見えたらしい)。
地獄系(?)の絵本の中では、私はこれが一番好みです。超おすすめ。
「ぼおるぺん 古事記」(一)(二)(三)こうの史代 [本・マンガ・アニメ]
本屋で1巻を衝動買いして、あまりに面白かったので、その日にネットで2巻、3巻を注文し、届いて一気に読みました。古事記の日本の神様のお話って、個々の断片的なエピソードは知ってても、全体でどういうお話なのかちっとも分からなくて数十年ほどモヤモヤしてたのですが、それが解消されました。
古事記の書き下し文がそのまま漫画のト書きや会話文となっているので、これを読むだけで、古事記の上巻の神代のお話が原文に近い状態で読めてしまうのが驚きです。古事記をそのまま読もうとすると神様の
名前が長過ぎたり別名がいっぱいあったりして、私はもの凄く困難さを感じてしまうのですが、この本だと、もの凄く沢山いる神様の描き分けがちゃんと出来ていて、神様の名前とか斜め読みしてもお話が分かってしまうのがとても素晴らしい。「あさきゆめみし」(大和和紀)や「三国志」(横山光輝)を途中で挫折してしまった私でも、ちゃんと読み切れました。
漫画としてもすごく出来がいいと思います。コマ割りや構成など古事記の原文を消化して自分のものにしてないとこんな作品は描けないだろうなというのが、素人の私にでも分かります。こうの史代の漫画はこれが初めてだったんですが、他の作品も読んでみたいなと強く思いました。
注釈が必要な分だけついていて、多すぎないのもとても良いと思いました。説明しすぎて、原文の良さを損ないたくないというのが感じられました。
内容は、(一)がイザナギ、イザナミ、アマテラス、天岩戸、スサノオ、ヤマタノオロチ;
(二)が、オオクニヌシ、因幡の白兎、出雲の国づくり、タケミカヅチのお話;
(三)が、ニニギ、サルタヒコ、コノハナサクヤビメ、海幸、山幸、トヨタマビメのお話;
となっています。
日経おとなのOFF 「おとなの算数入門」2013年06月号 [本・マンガ・アニメ]
日経おとなの OFF (オフ) 2013年 06月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/05/07
- メディア: 雑誌
本屋の店先で、表紙が目に留まり購入。冒頭の特集のサブタイトルに、
「物忘れが多くなったり、集中力が続かなかったりと脳の老化が気になる人には算数が効果的」
とあり、週3日程度、数学教えてるのに「物忘れが多くなったり、集中力が続かなかったり」する自分に軽く落ち込む。
それはさておき、内容は結構面白く読めました。特に「和算入門」が広く浅く和算について、8ページに渡ってまとめてあって、興味深かったです(ただし、知ってる人には浅すぎてもの足りないのではと思います)和算の問題も、8問(入れ子算、俵杉算などは私は初見でした)、算額の問題も4問ほどあってなかなか楽しいです。
昨今筒井康隆作品出版状況等自分用覚書 [本・マンガ・アニメ]
ビアンカ・オーバースタディ
大盗庶幾
群像 2012年7月号
聖痕
朝日新聞 朝刊2012年7月13日から 連載
下は紹介記事
http://book.asahi.com/booknews/update/2012071200009.html
大盗庶幾
群像 2012年7月号
聖痕
朝日新聞 朝刊2012年7月13日から 連載
下は紹介記事
http://book.asahi.com/booknews/update/2012071200009.html
同学年のジェネレーションギャップ [本・マンガ・アニメ]
私と夫は同じ年度生まれなのですが、夫とは小さい頃のテレビや漫画の話はちっとも通じません。
理由は以下の通りで;
・生まれた地域が違う(大阪と神奈川)ので放送されてる番組が違う。
・夫は小さいときの記憶がほとんどない(単に忘れたのだそうだ)。
・夫の母はそれなりに教育に気を使う人だったので、夫が小さい頃にテレビや漫画を見せていなかった。
(うちは超放任だったので、テレビも漫画も見放題)
というわけで、パルナスのCMやらラブアタックでの京産大の役割やら初代Wヤングの畳み掛けるだじゃれネタやら三波伸介司会時代の笑点の話やらドーベルマン刑事の最終回をリアルタイムで読んだ時の衝撃の話をしようとしても出来なくて、ちょっと悲しいときがあります。
高校以降になると漫画的には共通項が多くなるので、安心してMMRやらバオー来訪者やら鉄鍋のジャンとかのネタが話せて、同い年で良かったなあと思います。
理由は以下の通りで;
・生まれた地域が違う(大阪と神奈川)ので放送されてる番組が違う。
・夫は小さいときの記憶がほとんどない(単に忘れたのだそうだ)。
・夫の母はそれなりに教育に気を使う人だったので、夫が小さい頃にテレビや漫画を見せていなかった。
(うちは超放任だったので、テレビも漫画も見放題)
というわけで、パルナスのCMやらラブアタックでの京産大の役割やら初代Wヤングの畳み掛けるだじゃれネタやら三波伸介司会時代の笑点の話やらドーベルマン刑事の最終回をリアルタイムで読んだ時の衝撃の話をしようとしても出来なくて、ちょっと悲しいときがあります。
高校以降になると漫画的には共通項が多くなるので、安心してMMRやらバオー来訪者やら鉄鍋のジャンとかのネタが話せて、同い年で良かったなあと思います。
まだ実物をみてないんですが>「あたらしいみかんのむきかた」 [本・マンガ・アニメ]
小学館のページの広告を何気なくクリックしたら、上の本に行き当たりました。
公式ページ(http://www.shogakukan.co.jp/pr/mikan/)のサンプル(上のアマゾンのリンクにもあります)を読んでると「ヤバい。続き読みたい」となったので、メモがてらここに書いておきます。
みかんの皮アートという新しい分野を切り開く先駆けの本ですが、個人的には主人公のむきお君の成長具合が気になります。S^2の展開ってこんなに可能性あるんだなあとびっくりさせられました。
追記:「うさぎがむけたぞ!」
夕飯の後に早速サンプルページにあったうさぎを作ってみました。左が私作、右は夫作。
とりあえず、夫には、
「あなたはみかんのかわをむくさいのうがあるわ。
もっとおむきなさい。」
と言っておきました。結構、その気になってる夫が面白いです。
「テルマエ・ロマエ I」ヤマザキマリ [本・マンガ・アニメ]
やっと読めました。本屋で表紙を見かけて以来、もう数ヶ月前からずっと読みたいと思っていたのです。もう、なんか賞はとりまくりだし、メディアにも複数紹介されてるらしいし、アマゾンの書評もI巻とII巻合わせて200近いし、今更感想書くのも出遅れまくりですが、面白かったので書きます。
表紙と題名からわかるとおり、古代ローマ(ハドリアヌス帝の時代)のお風呂と現代日本のお風呂が主題のギャグ漫画です。古代ローマの風呂職人が水場を通してタイムスリップし、現代日本の様々な風呂文化に触れ、彼なりにアレンジして彼の時代のローマに持ち帰り名声を得ていくというのが毎回のストーリーです。
風呂職人の主人公がいたって真面目で、現代日本の風呂文化の高さに打ちひしがれながらも「良きローマ市民」としての誇りを持ちつつ行動するのに感動しました。
後は、やっぱりこの表紙が私にとってはもの凄くツボでした。昔、美術部で真面目に絵を描いてた頃、この手の石膏像をデッサンしまくってたので、余計に胸にくるのかもしれません。
II巻はまだ読んでいないのですが、II巻の表紙ももの凄く好きなので、絶対買います。(本当は同時に2冊買いたかったのですが、「面白くなかったら困る」と夫に止められたのです)
ああ、ローマ行きたいなあ。
「喜嶋先生の静かな世界」森博嗣 [本・マンガ・アニメ]
久しぶりに読んだ森博嗣の本です。一言で言うと、「理系研究者あるあるネタ」本です。なのでそういうのが好きな人(私とか)には、超お勧めです。たまに「ねーよっ」と言いたいこともありますが、私の場合9割8分くらいは、書かれている人物とほぼ同じことを言ったりやったりする人に心当たりがあります。宣伝文句に「自伝的」とありますが、森博嗣の人生とは(WEBの日記や著作で伺い知れる限り)思想以外は大してかぶってないと思います。
理系の研究者を目指している人とか理系の研究者と付き合わざるを得ない人とかが読むと何かヒントが得られるかもしれません。
元の短編(「キシマ先生の静かな生活」)も読んでるのですが、そっちの方は正直あまり記憶に無いので、ちゃんと比べてどうとは言えないのですが、少なくともがっかりはしなかったのでそれは良かったと思いました。
「キシマ先生の静かな生活」は短編集の「まどろみ消去」に収録されています。
「パジャママン+きゃぷてんボン+とんでこい ようちえんバス (藤子・F・不二雄大全集)」 [本・マンガ・アニメ]
パジャママン+きゃぷてんボン+とんでこい ようちえんバス (藤子・F・不二雄大全集)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/24
- メディア: コミック
幼年向けかと思って、正直期待はそんなにしてなかったのですが、いい方に期待を裏切られました。
おもしろい! 設定やストーリーがしっかりしていて、ちゃんとSFしているのです(「パジャママン」「きゃぷてんボン」)。そして、お話の構成がいいので(これは大概の藤子・F・不二雄作品がそうなんですが)、分かりやすい。
子供のSF入門書にぴったり。(SFに入門させることの是非は問わないでくださいw)
「パジャママン」は、同時に隣同士に引っ越してきた男の子と女の子が、自分の家の地下に埋まっている宇宙船の技術力で、パジャママンに変身して、大活躍するお話。
「きゃぷてんボン」は科学者のお父さんと2人暮らしのボンが、お父さんの発明品を使っていろんな事件(お父さんが科学力以外は全然ダメな大人なので、よくトラブルメーカーになっている)を解決するお話です。
「とんでこい ようちえんバス」は、4ページのカラー作品で、お兄ちゃんが幼稚園に行くのをいつもうらやましく思っていた女の子のところに不思議なようちえんバスが飛んできて……というお話。
幼稚園に行くのが楽しみになりそうなお話です。
「たのしい幼稚園」や「おともだち」といった雑誌に連載だったので、うちの長女も来年あたりには一緒に読めるようになるかなと楽しみです。
この巻は、「きゃぷてんボン」を除いて単行本化が初の作品ばかり。F先生の「パジャママン+きゃぷてんボン+とんでこい ようちえんバス」がまとめて読めるのはこの単行本だけ! さあさあ、買った買った〜!
童心に戻りたい大人にもお勧めです。